掃除の基本・1 煤(すす)払いの意義と、汚れの性質


acworks様(改変)

 

1、現在の生活に活かすべき、煤(すす)払いの「肝」

前回の記事では、

年始に神様をお迎えするための掃除が年末大掃除の起源であり、

具体的には、炊事と行燈で汚れた天井付近の煤(すす)を落とし、
仏壇や神棚を綺麗にした、

と、いったことを記しました。

とはいえ、
やっていること自体は大正時代までの風習につき、

そのまま今日の生活に適用しようにも
当時とは生活環境の隔たり(へだたり)が大きいことで、
用を為(な)しません。

したがって、今日の生活に応用出来るような
煤払いの「肝」となる部分を探るとすれば、

概ね(おおむね)、以下の2点になろうかと思います。

 

1、まず、大掛かりな掃除は最低年1回の頻度でやるべきことと。

2、特に風呂・電灯・炊事関係といった、
(電気・ガス等の)エネルギーの使用が大きく、かつ、
普段掃除を行わない箇所を掃除すること。

 

 

2、作業の効率性を高める「汚れ」の性質

以降何回かは、1、で見出した指針に沿って、
掃除の基本めいたことをおさらいすることとします。

とはいえ、例え、日常生活の基本のようなことであっても、

虎の巻の本を1冊を読むだけでも、
学校や職場等での経験則とは異なる視点からの発見があるものでして、

これに、例えば私の失敗談等を照合するような感じで綴ろう(つづろう)と思います。
皆様の掃除のノウハウの獲得に、少しでも、役立てば幸いと思う次第です。

それでは、早速本題に入ります。

まずは、家の中の汚れとは、そもそもどういうものかについて、
考えることにします。

具体的には、1、(道具等で)取り払えば綺麗になる汚れと、
2、(薬剤等で)分解して落とせる汚れのふたつに分類出来ます。

そして、取り払えば綺麗になる汚れは、個体の汚れとカビ・雑菌、
分解して落とせる汚れは、酸性かアルカリ性の汚れに分類出来ます。

整理すると、以下のようになります。

 

1、取り払えば綺麗になる汚れ

A)個体の汚れ ・・・家の中で一番目立つ汚れ。掃除機で吸い取るのが基本。
B)カビ・雑菌 ・・・見えないものもある。スポンジ等でこすって落とすのが基本。

 

2、分解して落とせる汚れ

A)酸性の汚れ ・・・油汚れ・手垢(あか)・皮脂汚れ等。

水拭き(ぶき)・から拭きで落とせないものは、
アルカリ性の重曹(じゅうそう)や石鹸(せっけん)を使い、
最後に中和。

B)アルカリ性の汚れ・・・水垢(あか)・石鹸カス・ヤニ等。

水拭き・から拭きで落とせないものは酸性のクエン酸を使い、最後に中和。

 

【主要参考文献】
日本ハウスクリーニング協会『かんたんナチュラルおそうじ術』
岡田芳朗・阿久根末忠『現代こよみ読み解き事典』
和の暮らしを愉しむ会『美人の歳時記』