掃除の基本・5 エタノール

 

1、エタノールの性質と掃除における効果

エタノールには、優れた除菌・消臭効果があるので、
特に衛生面に配慮すべきキッチンの掃除に活躍します。

また、油を溶かす力が強いので、
油汚れ、手垢(てあか)や皮脂等の汚れを落とすのに効果的です。

さて、エタノールは、エチル・アルコールと呼ばれる、
強い消毒・除菌力を持つ液体。

医療の現場で使われているので、人体にも安全です。

エタノールには、消毒用無水2種類があります。

80%前後の水溶液にすると、
最も殺菌・消毒作用が高くなります。

消毒用エタノールは最初から薄めてあるので、
そのまま使えて便利です。

こういう手軽さもあってか、
最近では、学校や職場、大型小売店等でも、

この消毒用エタノールが、
冬場に風邪やインフルエンザの伝染対策として
入り口に置かれるようになりました。

なお、薬局で販売されていますが、
目立たない売り場に置かれていることが多いので
店員さんに尋ねると良いでしょう。

 

2、油汚れに対する洗浄効果

油分に浸透し、汚れを剥離(はくり)させます。

具体的な対処方法としては、

手垢や油汚れが気になる部分については、
汚れた箇所にスプレーして雑巾で拭きます。

また、細かい部分を拭く(ふく)時は、
雑巾にエタノールを少し付けて拭きます。

リモコンのボタンの隙間等は、
エタノールを綿棒に付けて拭くと効果的です。

 

3、除菌効果

カビや悪習の防止に効果的です。

したがって、調理器具や食器の消毒、
バス・ルームや洗面所、押し入れやクローゼットの中等の
カビ予防等に役立ちます。

具体的には、掃除の後に、
スプレーボトルで一拭きしておくと、効果的です。

 

4、注意事項・1 ~可燃性・揮発性

今まで触れた薬品の中で、一番危険な薬品です。

特に注意すべき点は、可燃性で揮発性が高いことです。
つまり、燃えやすく蒸発しやすい性質です。

したがって、その対処方法としては、

引火しやすいので、
ガスレンジ等の近くには絶対に置かないようにして下さい。

また、保管する時は、
直射日光の当たらない、涼しい場所にするべきです。

さらには、容器を移し換えて使う場合は、
遮光ガラスで出来た瓶(ビン)を使うようにしましょう。

実際、売られている商品の容器も、遮光性のあるものです。

 

5、注意事項・2 ~塗装を剥がす副作用に注意

重曹等とは異なり、
溶解力を持つため、ニスやラッカーを剥がし(はがし)ます。

また、皮製品やスチール製品を変色させることがあるため、
こうしたものには使用は控えるべきです。

 

 

【主要参考文献】
日本ハウスクリーニング協会『かんたんナチュラルおそうじ術』